こだわりがいっぱい!胴裏仕様の種類について

スーツのジャケットの裏地って何のためについているんだろう・・・?
そんな疑問を少しでも思ったことはありませんか?
実はきちんと裏地にも役割があるんです!

 

今回は「胴裏仕様の種類について」一緒に学んでいきましょう。

■裏地がついている主な理由

①中身を見せないようにするため

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ジャケットを作るためには様々な付属物で構成されています。
その付属物を見せずに美しく完成させるために付けています。

②着やすくするため

表地だけの場合より、ポリエステルや、レーヨン、キュプラなどを付けることによって滑りが良くなり脱ぎ着しやすくなります。

③傷や汚れから表地を守るため

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脱ぎ着で擦れてしまいますし、汗をかけば表地は傷んでいきます。
裏地を付けることで表地が痛みにくく、汚れにくいようになります。

この3つの他にも、いろいろな理由があります。

薄手の表地でも裏地を総裏にすることで、後ろ姿が浮つかないできれいに見えたり・・・。

また、裏地はこだわりを見せる部分でもあり、もっと個性が表現できる部分でもあります。

夏でも「絶対総裏!」って方もいらっしゃいますし、表地は遊べないけど「裏地は色物で華やかにしたい!」という方も多いです。

■裏地の種類

・総裏

文字通り、全てに裏地が付いている状態です。

また、裾まで裏地が付いています。

既製品では、合服や冬物などはこの仕様になっているものが多いです。

夏物でも美しく着るためや、背中が透けるのを防いだりするために総裏にする方も多いです。

・背抜

背中の上部と前身・細腹に付いている状態です。

夏物だったり、裏地を軽く仕立てたい場合はこの仕様を選ぶ場合が多いです。

・単衣(大見返し)

極力裏地を付けないようにした仕様です。付いているのは背中の上部3分の1程です。

見返しは表地で作られています。

・半裏

背中から大きく斜めにカットしながら前身部分まで付いています。

背抜きよりも軽量になります。

どの裏地がいいかというものはありませんが、「薄い生地のジャケットを着た時に中に着ているものが透けるのが嫌」という方であれば、無難に総裏で仕立てるのがいいかと思います。

また、併せる素材によっても使い分けても良いかと思います。

Lorenzoでは、スーツを仕立てるときに裏地のご相談も承っておりますので、お気軽にお声がけください。

 

※ご紹介するのは一般的な胴裏の仕様種類になります。

※縫製工場によっては名称や仕様が違う場合がございますので、ご了承下さい。

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