スーツをこだわろう!本切羽と袖のディティールについて
ご自分だけのスーツを作る際に、意外と詳しくスーツについて知らないこともありますよね。
今回はそんなときのために、「スーツの基本仕様」についてお届けしていきたいと思います。
まずは、とても大事な袖のディティールについて学んでいきましょう。
■ボタンの数
ボタンの数ですが、特に何が正しいというものはありません。ですが、小ボタンが3個、または4個くらいが基本といえるのではないでしょうか。
ですが、お客様の中には中ボタンを1個付けてより印象的にする方もいらっしゃいます。
この場合はボタンホールが斜めになることが多いです。
※中ボタンは20mm前後のサイズをいいます。それに比べ小ボタンは15mmです。
また、5個や6個を指示する方もいらっしゃいますが、主張が強くなるのでビジネス向きではないかもしれません。
■ボタンの付け方
ボタンといっても、付け方は様々な種類があります。
付け方が少し違うだけで、印象や個性も変わってきますので、袖のボタンは奥が深いです。
※縫製工場様によっては、名称が違う場合もございます。ご了承ください。
・並び
ボタンとボタンの間に隙間があり並んでいる状態。
※画像だとわかりにくいですが、少しボタンとボタンの間が空いています。
・並び(くっつき)
ボタンとボタンの間に隙間がなく並んでいる状態。
・重ね
ボタンとボタンが2mm前後重なっている状態。
重ねはイタリアンテイストなので、少しカジュアルな印象になります。
もしフォーマルウェアとして着用するのであれば、「並び」もしくは「並び(くっつき)」を選んだ方がいいでしょう。
また、小柄な方であれば袖丈も必然的に短くなる可能性がありますので、バランスをとって重ねにしたり、ボタンを3個にして間延びしないようにするのもいいかもしれません。
■ボタンホール
・本切羽(本開き)
ボタンホールにメスが入っていて、実際にボタンを外し袖をまくったりできます。
・飾り切羽
ボタンホールにメスが入っていなくて、ボタンは飾りのように表面に付いています。ホール部分も飾りで付いています。
裏の仕様も袖裏がそのままぐるりとつながっているので袖をまくることは難しいです。
本切羽のほうが手が込んでいますので、一般的にはこだわりとして「袖は絶対、本切羽」という方もいらっしゃいます。
袖は意外と人の目に触れる場所でもありますので、見ている人は見てますよ!
ほんのわずかなこだわりが、ご自身らしさを引き立てたりすることもありますので、是非袖にも注目して頂きたいと思います。
また、下に着ているシャツの袖は、ジャケットを着て腕を降ろした時に1cmぐらい見えるのが好ましいです。
さらに袖は汚れやすいので注意が必要です。着こなしに気を付けていれば、ボタンが取れかけている・・・なんてこともおきません。着こなしについても考えてみてくださいね。
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